過活動膀胱とは、「尿意切迫感を有し、通常これに頻尿および夜間頻尿を伴い、切迫性尿失禁を伴うこともあれば、伴わないこともある状態」と定義されています。
要するに急におしっこが我慢できなくなり、おしっこの回数が多くなる状態です。
正常のものが膀胱に多量の尿(400~500ml)をためたときの尿意と違って、我慢できない急な尿意で、これを尿意切迫感といいます。
原因
原因は大きく分けて、神経因性と、非神経因性に分けられます。
神経因性は、脳や脊髄の障害を原因とするもので、脳血管障害・認知症・パーキンソン病などが原因になります 非神経因性は前立腺肥大症に代表される下部尿路閉塞、女性に多い骨盤底筋が弱くなって起こるものなどがありますが、原因が不明のもの(特発性)も少なくありません。
診断
診断は自覚症状に基づくもので、「過活動膀胱症状スコア」(OABSS)が目安となります。
後に掲げましたので答えてみてください。
質問③が2点以上、合計点が3点以上であれば過活動膀胱の可能性があります。
また、他の疾患でも同様な症状が出ますので、区別する必要があります。
除外が必要な疾患として、膀胱炎・尿路結石・膀胱ガン・前立腺ガンなどがあげられます。
治療
過活動膀胱症状質問表(OABSS)
以下の症状がどれくらいの頻度でありましたか。この1週間のあなたの状態にもっとも近いものを,ひとつだけ選んで,点数の数字を○で囲んで下さい。
質問1
朝起きた時から寝る時までに,何回くらい尿をしましたか?
質問2
夜寝てから朝起きるまでに,何回くらい尿をするために起きましたか?
質問3
急に尿がしたくなり,がまんが難しいことがありましたか?
質問4
急に尿がしたくなり,がまんできずに尿を もらすことがありましたか?
合計点数はいくつになりましたでしょうか?
判定
質問3の「尿意切迫スコア」が2点以上で
3~5 軽症
6~11 中等症
12以上 重症